レイヤード、メディカル・データ・ビジョンと連携強化

要約

株式会社レイヤード(本社:福岡市博多区、代表取締役社長:毛塚 牧人、以下「レイヤード」)は、国内最大規模の診療データベースを保有するメディカル・データ・ビジョン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岩崎 博之、以下「MDV」)が新たに展開するレセプト点検システム「MDV Receipt Checker」の取り扱いを開始するとともに、レイヤードが提供する患者管理システム(PRMツール)「Kakarite」との連携開発を進める。両製品が連携することにより、レセプトチェックと患者離脱管理が効率化できることで、クリニックの経営安定化をサポートする。

患者管理システム(PRMツール)「Kakarite」について

医療版CRMであるPRM(Patient Relationship Management)は、従来、各システムに点在していた医療機関の患者情報を積極的に収集・一元管理することで、治療の離脱を防止し、重症化予防を目指すシステム。レイヤードが提供する「Kakarite(カカリテ)」は、レセプトデータとWEB問診データを組み合わせてクリニックの患者データベースを構築する。慢性疾患患者の通院時期にメッセージ配信等ができることで、効率的に治療離脱管理ができるよう設計している。

レセプト点検システム「MDV Receipt Checker」について

医療機関では、毎月レセプトの保険点数が正確かどうか等を点検するが、スタッフの知識や経験等により本来請求できたはずの保険点数の「算定漏れ」や、不備や誤りがあることで審査支払機関や保険者から差し戻される「返戻」が発生する。算定漏れや返戻を可能な限り少なくすることは、医療機関の経営の安定化につながる。
MDVが新たに提供を開始するレセプト点検システム「MDV Receipt Checker」は、これまでの医療機関向け事業でのノウハウを生かした高い精度の点検ロジックを採用し、中小病院や診療所の診療報酬請求の適正化を支援。これによりノウハウのない医療機関においても、算定漏れや返戻を少なくすることに役立つ。

両製品が連携することのメリット

レイヤードは、今後、MDVとともに両製品の連携開発を進める。両製品が連携することにより、各医療機関は、自院のレセプトデータをそれぞれのシステムにアップロードすることなく、一度のアップロードでレセプトチェックと患者の治療離脱防止のためのフォローアップに利用できるようになる。医療現場の事務的な業務を効率化することで、本来、医療者に求められる医療行為や患者対応に集中できる環境づくりをサポートし、医療の質の向上に貢献する。

レイヤード、MDV、メディパルグループによる販売体制

レイヤードは、2023年1月にMDVと資本業務提携、株式会社メディパルホールディングス(以下メディパル)と資本提携(※)を行った。
提携以来、MDVとはレイヤードのWEB問診「Symview(シムビュー)」等を活用した病院向けの新規事業等、両社のインフラを活用した新たなサービスの開発・提供を進めている。今回の「Kakarite」と「MDV Receipt Checker」の連携もその一環。
また、メディパルグループとは全国の診療所を中心に、業務効率化やマーケティングを目的とした院内のDX支援を行っている。

このたび、「MDV Receipt Checker」を3社が協力して販売拡大していくこととなった。レイヤードとMDVは、「MDV Receipt Checker」と「Kakarite」の連携開発を、メディパルグループも含めた3社はそれぞれの医療機関ネットワークの強みを活かして販売協力を推進していく。

※メディパルが運営するファンドを通じた出資。