【最新版】比較表付き!眼科クリニック開業を成功させる電子カルテ7製品を詳細解説

【最新版】比較表付き!眼科クリニック開業を成功させる電子カルテ7製品を詳細解説

眼科診療で電子カルテが果たす役割

眼科診療では、視力検査、視野検査、眼底検査など、独自の検査項目が多く存在します。各検査結果や画像のリアルタイム共有や管理・参照のしやすさは、診療効率に直結します。
また、眼科クリニックでは、複数の検査に伴い、患者の移動や待ち時間が多くなる傾向にあります。

たくさんの苦労を乗り越えて、自分のクリニックを開業するからには、ストレスフリーで診療に集中できる環境を整えたいですよね。
診療の効率化と患者満足度の向上に役立つ、眼科向け電子カルテとはどのようなものでしょうか。
本記事では、実際の医師の意見を参考に、眼科診療における電子カルテの選び方と、眼科クリニックに適した製品情報をご紹介します。

電子カルテの選定のポイント

  • 眼科特有の検査検査機器・検査データの管理機能
    検査室や診察室など各セクションが物理的に離れている眼科にとって、医師がリアルタイムで検査データを参照できる、各種眼科専用の検査機器とのスムーズな連携は必須項目です。また、スマホなどで撮影した画像が簡単に取り込みできる機能も人気です。
    電子カルテによるデータの自動取得や保存が、診療の質を向上させる重要な要素となっています。
  • セクションごとの混雑把握
    眼科診療の特徴として、複数の検査や診察により患者の移動や待ち時間が多くなる傾向があります。受付・検査室・診察室にいるスタッフ全員が患者がどのセクションにいるかを適切に把握し、効率的な診察をすることが、患者満足度の向上にも繋がります。
  • 外来・訪問診療への対応
    診療所での外来診療が中心の場合や、施設・訪問診療が多い場合など、診療形態によって適した電子カルテは異なります。持ち運びが便利なクラウド型、シェーマの量や各種連携が充実したオンプレ型など、自院に必要な機能の優先順位を把握して選定していきます。
  • 保険・自費診療の切り替え対応
    保険診療と自費診療の併用が多い眼科クリニックでは、電子カルテ上で保険診療と自費診療を簡単に切り替え、分けて管理できる機能があると、診療内容に応じた柔軟な対応が可能になり、業務効率の向上につながります。

「これが助かった!」眼科医の実例からみる自院に最適な電子カルテとは

A医師
A医師

眼科専用機器のメーカーが開発している電子カルテを選びました。
機器との連携がスムーズで検査結果をリアルタイムでカルテに反映できるのがうれしい。
患者さんとの対話時間が増えました。

B医師
B医師

眼科は画像データが多いので、クラウド型電子カルテなら、データ保存を自院サーバに依存しないので、何年もかけて蓄積された検査データも安心して保管できる。

C医師
C医師

スマートフォンやタブレットからもアクセスできる電子カルテを導入しました。
往診や学会出張中でも患者のデータ確認ができるのが便利です。

D医師
D医師

暗い診察室でも眩しすぎない画面デザインの電子カルテを選びました。

E医師
E医師

どのセクションが混雑しているか一目でわかるようになり、スタッフ皆で協力して効率化できるようになりました。

眼科診療向け電子カルテ比較一覧【7製品】

眼科用電子カルテ比較一覧表
                   
項目 IMAGEnet eカルテ V5 CLIPLA Eye Medius CL eyemet’s NAVIS®-CL CLIUS きりんカルテ
メーカー名 株式会社トプコン 株式会社クリプラ 株式会社ビーライン 有限会社ファーストメディカル 株式会社ニデック 株式会社DONUTS ウィーメックス株式会社
クラウド/オンプレ クラウド/オンプレ クラウド オンプレ オンプレ オンプレ クラウド クラウド
眼科専用/汎用 眼科専用 眼科専用 眼科専用 眼科専用 眼科専用 汎用 汎用
初期費用 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 20万円~(0円プラン有) 30万円~
月額費用 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 1.2万円~ WebORCA利用料
+保守点検費22,800円~
レセコン一体型/連携型 ORCA連動型 ORCA連動型 レセコン連携 ORCA連携 ORCA連携 ORCA一体型 WebORCA連携
サポート コールセンター・オンサイト
リモートサポート
サポートセンター(土曜も利用可) コールセンター
リモート定期点検
全国対応の導入サポート
アフターサポート
専用サポートセンター
エンジニアサポート
メール、電話
遠隔サポート
無償チャットサポート
有償訪問保守
資料

                  

眼科診療向け電子カルテ7製品の詳細情報

眼科特化型電子カルテ

IMAGEnet eカルテ V5・V5クラウド(イメージネットイーカルテ) /株式会社トプコン 

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性ORCA連動型。利用環境に合わせてクラウド/オンプレ選択できる
オンプレミス型:病院基幹システムと連携しながら眼科専用電子カルテとして使用可能
クラウド型:院内サーバー不要でクラウドにデータ保存、院外からの使用も可能
操作性視認性が良く直感的な操作性を実現、画面展開が早い、自由なレイアウトが可能
連携各社眼科医療機器との確実な接続 
サポートコールセンター・オンサイトサポート(訪問)・リモートサポート
医師のコメント”スタッフ全員が患者様の待ち時間をカルテ上で把握でき、待ち時間短縮につながっています。”
”トラブル時の対応が早く、助かっています。”
【出典:https://topconhealthcare.jp/ja/products/imagenet-e-v5/】

編集者コメント:大手眼科医療機器メーカーであるトプコンが開発した眼科専用電子カルテで、眼科専用機器との連携も安心です。施設の訪問診療など院外での診察がある先生にはクラウド型がおすすめです。また、臨床にも研究にも対応するシステムが特徴です。

CLIPLA Eye(クリプラ アイ) /株式会社クリプラ

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性ORCA連動型、クラウド型。
スマホから画像アップロード、検査と連携しやすい患者IDバーコード付き指示書、
暗い部屋で使いやすいダークモード画面、
操作性患者さんをステータスごとに一覧表示。カードを並べ替えるような直観的な操作が可能、
各種検査機器での数値・検査データをワンクリックで取り込み
連携眼科検査機器との連携実績、検査データ自動取り込み
サポートサポートセンター(土曜も利用可)
医師のコメント”2人同時にアクセスしている際の上書き保存機能も、必ずアラートを出して確認してくれるので助かっています”
”120点満点のサポート力で、とても心強かったです!” ”CLIPLA Eyeは動作が早い”
”Macでも使えますし、好きな端末を選べます。”
【出典:https://clipla.jp/eye/】

編集者コメント:他科特化の電子カルテも手掛けるクリプラの、眼科診療に機能特化したクラウド型電子カルテです。患者さんが受付-検査-診察を行き来する眼科に嬉しい「患者IDバーコード付き指示書」を発行でき、患者間違えやミスを防ぐことができます。サポートの手厚さの評価も高い点もポイントです。

Medius CL /株式会社ビーライン

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性レセコン連携、オンプレ型。
受付・検査・診療・会計を一括管理、スタッフ全員が混雑状況や患者の動きを管理可能、算定漏れ防止機能、
300種類以上の検査テンプレート、500種類以上のシェーマからお気に入りを選択可能
操作性直感的な操作で入力の手間を省くことを目指した画面設計、画像や過去のデータ、
所見に合わせたDo機能を選択しやすいインターフェース、レイアウトのカスタマイズ可能
連携レセコン連携で診察終了と同時に会計情報入力完了、各種検査機器のデータ自動取り込み
サポートコールセンター、専門スタッフのリモート定期点検
医師のコメント
出典:https://beeline.co.jp/products/mediuscl】

編集者コメント:各セッションごとの混雑状況や現在の患者さんの動きを電子カルテでスタッフ全員で共有することができます。スタッフ間の効率的な協力で、患者さんの負担が少ないクリニックを目指すことができます。また、テンプレートの多さも注目すべき点です。クリニックでの診察がメインで、充実した選択肢から使いやすくカスタマイズしたい先生におすすめです。

eyemet’s(アイメッツ) /有限会社ファーストメディカル

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性ORCA連携、オンプレ型
待ち順表示システム、予約管理、会計 診療行為入力(ORCA)、
セットやDo機能によるスムーズなカルテ入力
操作性初めての方でも代診の先生でも直感的に操作、シェーマは筆圧感知対応の液晶ペンタブレットを採用
連携各種医療機器との接続による検査結果データ(画像・数値)を取り込み、カルテに自動貼り付け
サポートパートナー会社との連携体制により、
全国の眼科施設へのシステムの導入サポート、導入後のアフターサポートが可能
医師のコメント
【出典:http://first-medical.jp/systemproducts】

編集者コメント:シンプルで使い勝手のよいシステムをコンセプトに開発され、代診の先生でも直観的な操作が可能です。複数の先生が診察する眼科クリニックや、手厚いサポートを求める先生におすすめです。

NAVIS-CL- (ネイビス)/株式会社ニデック

価格初期費用 要お問い合わせ
月額費用 要お問い合わせ
機能性日医標準レセプトソフト(ORCA)とのシームレスな統合、オンプレミス型
紙カルテイメージを継承し以降障壁を軽減、コスト漏れや二重請求の防止機能、充実した入力補助機能、
オプション機能として手術管理ソフト、統計分析システム、保険証リーダーソフトあり
操作性筆圧感知タブレット採用で手描きのような描き心地を実現、眼科用スケッチの下絵を豊富に用意
連携各メーカーの検査機器と接続、結果の直接取り込み
サポート専用サポートセンターおよび、ニデックサービスエンジニアによるサポート体制
医師のコメント
【出典:https://xirapha.jp/

編集者コメント:眼科医療機器を手掛けるニデックのオンプレ型電子カルテです。紙カルテを継承した画面や手描きのクオリティにこだわって開発されており、紙カルテに慣れた先生にも安心してお使いいただける仕様です。

眼科でも使いやすい汎用型電子カルテ

CLIUS(クリアス) /株式会社DONUTS

価格初期費用 20万円~  (初期費用0円、訪問サポートなし、ご自身で導入を行うプラン有)
月額費用 1.2万円~
機能性ORCA一体型、クラウド型。
基本料金で在宅機能・WEB予約・オンライン診療・WEB問診・経営分析機能の利用が可能
操作性一つの画面の中に必要な機能・情報が整理された見やすい画面表示・UI
連携機器・システム連携実績300種類以上
サポートメール、電話、遠隔サポート(遠隔接続での確認・電話サポート)
医師のコメント”一通りセット登録してからは、その場で項目を探す必要もないのでスムーズにカルテ入力できているし、
そのぶんテンポよく診察をおこなえています。”
【出典:https://clius.jp/

編集者コメント:眼科での導入実績と、眼科専用機器との連携実績がある汎用型電子カルテです。セット登録機能の活用で眼科の外来対応もスムーズこなせます。オプション契約の上乗せ費用なしで、WEB予約や問診・オンライン診療など業務孤立に役立つ機能を追加することができます。

CLIUSのインタビュー記事はこちら

きりんカルテ カルテZERO /ウィーメックス株式会社

価格初期費用 30万円~
月額費用 きりんカルテ利用料0円、WebORCA利用料+保守点検費22800円~
機能性WebORCA連携、クラウド型。
Google LLCのGoogle Cloudサーバを利用し安心のセキュリティ、予約/在宅機能標準搭載
操作性撮影用アプリで簡単に画像アップロードが可能、自由診療と保険診療を1クリックで切り替え、
紙カルテのような書き心地の手書き機能搭載
連携各検査会社とのデータ連携可能
サポート無償チャットサポート、有償のパートナー代理店よる訪問保守・サポート可能
医師のコメント”何台で使っても「無料」なのは非常に良いですね。今後医師やスタッフが増えてくると、
カルテとしてだけではなく、院内のコミュニケーションツールとしても使えるのではないでしょうか。”
”患部の写真を取り込めるのはすごく便利ですね。紙カルテの時は写真を印刷して貼り付けていたので、
この手間がなくなり随分と楽になりました。”
【出典:https://xirapha.jp/

編集者コメント:カルテ利用料0円のきりんカルテは、最低限の機能は押さえ、ランニングコストを下げたい先生におすすめです。好きなシェーマを追加できる機能、画像取り込み機能もあり、眼科にとっても嬉しい機能が備わっています。 自由診療と保険診療切り替えが簡単なので、それぞれの患者さんが混在するクリニックにもおすすめです。

きりんカルテのインタビュー記事はこちら

まとめ

本記事では、開業を目指す眼科の先生向けに、眼科の特徴に適した電子カルテの選定ポイント、具体的な製品の詳細をお伝えしました。
検査機器連携や、各セクション連携がスムーズになる電子カルテを導入することで、患者満足度の向上や診療効率の向上につながります。
ぜひこの記事を参考に、眼科クリニックの良きパートナーとなりうる電子カルテを見つけていただけますと幸いです。

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