
患者との接点を最適化し、診療の入り口から出口までを一貫して設計する——そんなビジョンから生まれた「MEDISMA(メディスマ)」シリーズ。
今回は、シリーズの中核機能である予約システム「MEDISMA予約」に注目します。
開発の背景や導線設計に込めた意図について、株式会社HERO innovationプロモーションセールス部の藤永氏に話を伺いました。
ホームページとの連携を起点に、患者体験とスタッフ業務の双方をどう最適化しているのか、その設計思想に迫ります。
→ 前編:医療DXの分断を解消する──MEDISMAが実現する現場起点の一気通貫DX

藤永さん、引き続きよろしくお願いします。

よろしくお願いします。
空き状況がひと目で分かる設計の予約システム

MEDISMA予約の概要と主な特長について教えてください。

ホームページを見た瞬間に空き状況が分かり、そのまま予約まで完結できる
「集患起点」の設計が最大の特長です。
「HPに来た人に、できる限り予約システムを使っていただこう」という考えから、予約導線の途中離脱を防ぐUIにこだわりました。
食べログなどの飲食店予約サイトでは当たり前の”今日予約できる、明日は埋まっている”という○×の可視化を、クリニックのWEBサイトにも取り入れています。
これにより、患者さんは会員登録やログインなしに、リアルタイムで空き状況を確認し、その場で予約を完了できます。
また、予約完了後にはそのままWEB問診へシームレスに誘導する設計となっており、来院前の準備をスムーズに整えることが可能です。
予約情報と問診データは管理画面で一元管理できるため、受付スタッフの業務負担も軽減されます。

HP制作会社が追求した予約システムのあるべき形

MEDISMA予約はどのように誕生したのでしょうか?

当社はホームページ制作による集患支援を強みとしてきました。
その強みを活かし、患者さんがホームページでクリニックを見つけた瞬間から診察・会計が終わるまでの一連の流れを一から設計しようと考えたことが、MEDISMAブランド誕生の背景です。
ヒーローイノベーションは2013年の創業以来、ホームページ制作を中心に事業展開してきました。需要に応じて事業を拡大する中で、予約システム「メディカルパス」も提供してきましたが、スマートクリニックのテーマでも触れたように、それぞれのシステムをバラバラに導入するのではなく、もっとスムーズな連携を実現したいと考えました。
集患から会計までの一連の流れをまとめて効率化する——その構想の第一歩として、ホームページ制作・集患が柱の事業だった当社では、MEDISMAシリーズの中でもホームページと連携する予約システムの開発に最も注力しました。
MEDISMA予約はこんなクリニックにおすすめ

どのような課題を持つクリニックにおすすめしたいサービスですか?

大きく分けて二つのタイプのクリニックにおすすめです。
一つ目は、集患に課題を感じているクリニックです。
ホームページへの訪問者を確実に予約につなげたい、WEB経由の新患を増やしたいとお考えのクリニックには、特に効果を実感いただけると考えています。
二つ目は、予約や受付業務に負担を感じている現場です。
電話対応による診療中断、仮予約の管理、受付での混雑や待ち時間の説明など、予約にまつわる業務負荷を軽減したいとお考えのクリニックに適しています。
MEDISMA予約は、アクセスしやすく使いやすい予約システムで電話対応を減らし、受付業務やWEB問診との連携で業務を効率化することで、スタッフがより本質的な患者対応に集中できる環境として設計されています。


既存のクリニックで、すでに別の制作会社でホームページを作られている場合でも、MEDISMA予約を導入することは可能ですか?

もちろん可能です。
他社で制作されたホームページにも導入できます。
他社制作のホームページでも、同様に空き状況の可視化が可能です。
ただ、当社はホームページ制作と集患の導線設計にも力を入れていますので、ホームページからお任せいただければ、集患から予約への導線を最大限に活かすことができます。
予約システム単体でも十分にご活用いただけますが、ホームページとセットで設計することで、より高い集患効果を実現できると考えています。
MEDISMA予約を選ぶメリット

クリニック向け予約システムは多くのメーカーが提供していますが、MEDISMA予約を選択するメリットは何でしょうか?

それは、大きく二点あります。
一点目は、クリニックと患者さんの最初の接点であるホームページ経由の予約に力を入れている、集患に強い設計です。
予約システム全体が進化してきており、時間予約・順番予約・LINE連携など、他社ができる機能は当社でも扱っています。
ですが、大手検索サイト経由の予約や、ログインしてから空き状況が確認できるタイプの予約システムでは、途中で面倒になってしまったり、IDが分からず離脱してしまうケースが少なくありません。
当社では集客のマーケティング視点から、患者さんが離脱しないUI設計を徹底しています。最初に開いたホームページからすぐ空き状況を確認できる。
この設計が、予約率の向上につながると考えています。
二点目は、MEDISMAシリーズ全体に言えることですが、導入時の伴走サポート体制です。
クラウドで提供するサービスが増える中で、導入時の立ち会いや模擬診療、実際の稼働時のサポートを簡略化する方向になってきていますが、私たちはそこにこだわっています。
現場をDXして便利にするために、泥臭く足を運ぶということをモットーにしています。
導入時の立ち会いはもちろん、模擬診療を通じた操作トレーニング、実際の稼働開始後のフォローアップまで、現場が安心して使いこなせるまで伴走します。


ちなみに、セットで導入を検討するとコスト的には割引などあるのでしょうか?

はい、セット導入での割引プランもご用意しております。
MEDISMAシリーズは予約システムのほか、WEB問診、電子カルテ、自動精算機など、クリニック運営に必要な機能を幅広く展開しています。単体での導入も可能ですが、複数のシステムをセットで導入いただくことで、コスト面でも導入効果の面でもメリットを実感いただけるプランを準備していますので、ぜひご相談ください。
医療DXの本質は「使いこなせること」——現場に根付く伴走支援の価値

最後に、開業医の先生方へメッセージをお願いします。

医療DXは「使いこなせること」が一番の本質だと考えています。
そのために、アナログな伴走サポートを何より大切にしています。
今、人材不足や医師の働き方改革を背景に、さまざまなDXサービスが展開されていますが、実際には
「いろんなサービスがあって使いこなすだけでも大変」
「DXしたいのに逆に負担が増えた」
という声も聞きます。
私たちが根本で大事にしているのは「現場が楽になり、早く使いこなせること」です。
また、社会保障費の増大やインフレの影響が診療所経営にも及んでいる今、単純に集患だけを増やすのではなく、売上、コスト、人手不足といった経営課題に対して多角的にお手伝いできる存在でありたいと考えています。
先生方が抱える現実的な課題に寄り添い、お役に立てる企業でありたい——その想いでMEDISMAシリーズを展開しています。

4月からサービスが本格的に展開したMEDISMAシリーズ。
ホームページの集患から会計までを一気通貫で再設計する医療DXとして、今後の展開にも注目ですね。
今後のMEDISMAシリーズの展開と、貴社の取り組みに期待しています。
藤永さん、本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

【会社概要】
会社名:株式会社HERO innovation
代表取締役:平野 義和
設立: 2013年2月
所在地:(本社)福岡県福岡市中央区天神3-1-1 天神フタタビル3F
事業内容:医療DX支援、HP制作事業、2026年4月より「MEDISMA」シリーズを展開
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DOCWEB編集部(一般社団法人 DOC TOKYO)
DOCWEB編集部は、2016年の設立以来、クリニック運営・医療業務・医療ITに関する情報を中心に、複数の医療機関やサービス提供事業者への取材・情報整理を通じて、医療現場と経営の実務に即した情報整理・比較を行っている編集チームです。
公開情報や取材内容をもとに情報を精査し、医師が状況に応じて判断できるよう、比較・検討の材料を提供しています。

