富士通Japan、無床診療所向け電子カルテに生成AI音声入力オプション 8月31日から提供開始

富士通Japan、無床診療所向け電子カルテに生成AI音声入力オプション 8月31日から提供開始

富士通Japanは2026年7月23日、無床診療所向けクラウド型電子カルテシステム「HOPE LifeMark-TX Simple type」の生成AI音声入力オプションについて、販売を開始したと発表した。
なお、実際のサービス提供は2026年8月31日から開始となる。

本オプションは、医師と患者の会話音声をAIが自動でテキスト化し、その内容を電子カルテで用いられるSOAP形式へ自動変換する機能である。電子カルテへの入力作業を効率化し、医師が患者との対話に集中しやすい環境の提供を目指す。

診察時の会話を自動でテキスト化

生成AI音声入力オプションでは、診察中の医師と患者の会話音声をAIが認識し、自動でテキストへ変換する。

さらに、テキスト化した情報を、電子カルテの主流な入力形式の一つであるSOAP形式へ整理する。SOAPは、次の4項目で診療記録を構成する形式である。

  • Subjective:主観的情報
  • Objective:客観的情報
  • Assessment:評価
  • Plan:計画

会話を文字に起こすだけでなく、電子カルテへ記録しやすい形式に自動変換することで、医師の入力負担を軽減する仕組みだ。

電子カルテ入力の効率化を支援

政府は2030年をめどに、概ねすべての医療機関で電子カルテの導入を目指す方針を示しているが、診療所における電子カルテの普及率は55%にとどまる。
電子カルテを導入していない診療所では、ITに対する抵抗感の払拭や、電子カルテ操作の習得などが課題となっているという。

富士通Japanは、こうした課題への対応を目的として、AI技術を活用した音声入力オプションを開発。診察内容を会話から記録できるようにすることで、電子カルテへの入力作業を効率化し、診療記録の作成を支援する。

同社は2028年3月末までに100ユーザーへの導入を目指すとしている。