
DOCWEB『院長が悩んだら聴くラジオ』この番組は開業医の皆さんが毎日機嫌よく過ごすための秘訣を語っていく番組です。 通勤時間や昼休みにゆるっとお聞きいただけると嬉しいです。
(高山)
おはようございます。パーソナリティのDOC WEB編集長、高山豊明です。
(大西)
おはようございます。パーソナリティのMICTコンサルティング、大西大輔です。
(高山)
院長が悩んだら聞くラジオ、第123回始まりました。
(大西)
よろしくお願いします。今日のテーマは何でしょうか?
(高山)
今日のテーマは「心理的安全性」についてなんですけれども、ここ何回か「自走型組織の作り方」ということで続いているんですが、その流れでやっていきたいと思います。
(大西)
自走型組織を作るためには、任せられる組織というふうに言い換えると、勝手に動かれても困るわけなので規律は必要なんですね。
ただ一方で規律をガチガチにすると、今日の話、心理的安全性が阻害される。
さてどうしたらいいんだろうねっていうのが今日の話かな。
(高山)
私も小さな組織を持っている人間として、この心理的安全性は少し懐疑的な面がありますので、その辺りお話聞きながら深めていきたいと思います。
では、この後よろしくお願いいたします。
(大西)
お願いします。
心理的安全性とは
(高山)
今回は「自走型組織を作るために必要な考え方、心理的安全性」ということについて話し合っていくんですけども、まず心理的安全性とはという定義をはっきりさせていきたいと思うんですが、大西さんよろしいですか。
(大西)
インターネットとか調べると、心理的安全性とは組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態と定義されていて。
組織行動学、心理学の専門家が1999年に提唱して、TEDなんかでプレゼンテーションが行われていて。
心理学用語ですね、これは。
(高山)
この考え方をGoogleが採用して、各チームが有機的に動くようになったみたいな研究が発表されて、日本にこの考え方が入ってきたんですよね。
(大西)
僕もいろんな研修の中でこの話をするんだけど、
「誰に対しても安心して発言できる」とか
「発言した場合、拒否されたり罰せられたりすることがないと確信できる状態」って書いてあるんだけど、
日本じゃむずくないっていう話がたくさん聞かれて。
僕も研修中に何度も聞いてはいるんですよね。
日本文化と心理的安全性
(高山)
やはり日本の文化ってあるじゃないですか。
同調するとか、空気を読むとか。
あんまり喋りすぎないほうが得になる場面が多いっていうふうに感じる人が多いんじゃないかなと思うんですよ。
(大西)
本当にたくさんことわざがありますよね。
「話しすぎることは損である」みたいな。
(高山)
「沈黙は金」だったりとか、「失敗は恥」とか、「聞き上手」とか「出しゃばらない」「奥ゆかしい」、あと「和を乱さない」。
悪い意味で言われること多いですけど「忖度する」とか。
ただ、こうしたことがなぜ日本の現代でも起きているのかというと、すごく古くからの日本文化ってあると思っていて。
上意下達の目上を敬う主従関係だったりとか、聖徳太子から始まるのかちょっと分からないですけど、
やっぱり「和を以て貴しとなす」というふうに調和とか争いごとをしないっていうことを最優先に掲げてきた結果、
意見の対立を避けるということで、あまり自分の意見を荒立てないで「そんなこと言わないで」というふうにいさめるみたいな空気感がやっぱりあるなと思うんですよね。
(大西)
エドモンドソンさんという方が、実は心理的安全性を損なう要因は「無知・無能・邪魔・ネガティブ」と言ってるんだけど、
日本にこれ全部当てはまるかっていうと「無知だと思われないかな」とか「無能だと思われないかな」なんて思って発言してない人じゃない気がするんだよね。
(高山)
俺は何でも知ってるぞとか私は有能であるみたいなこと、あんまり前面に出したいっていう人は日本人多くないですよね。
(大西)
無知だと思われてもいいし、無能だと思われてもいい。
それほど自慢する人はいないので。
(高山)
自慢すると嫌われるみたいなのありますよね。
(大西)
だから無知・無能はあんまなさそうだなと。
「邪魔・ネガティブ」と「周りの空気を読む」っていう、もう一つ足してもいいのかな。
(高山)
「空気を読めないと思われる不安」ですね。
(大西)
これは日本らしいですよね。
(高山)
和を乱すやつがいるみたいな感じで。
学校教育と発言のしやすさ
(高山)
教育だと思うんですけど、集団行動をすごく求められてきたと思うんですよ。
特に幼稚園もそうだったかもしれない、小学校なんか結構最たる感じで、そこの延長線上で中学校になるともう大人なんだから和を乱さないように団結してやりましょう、
みたいなのがテーマになることが多かったなって思います。
(大西)
高山さんはどうでした?
和を乱す側でした?
(高山)
和を作る側に回ることが多かったですね。
(大西)
僕は乱す側でした。
暴れん坊でした。
(高山)
乱す人に対して、教師も本当にダメだってことをずっと言い続けてきた気がするんですよ。
(大西)
ずっと怒られましたね。
(高山)
直さなかった人がここにいるみたいですけど。
(大西)
要は、発言をしてどこかに「先生の言っていることが全て正しいわけじゃないよ」って勝手に思っていた子供だったんだよね。
(高山)
私もそれは一部ありましたけどね。
(大西)
先生が言っていることを疑問を持とうって、これは家の教育ですね。
先生も間違えるというふうに習ってきてしまったために、先生の疑問に対して手を挙げて指摘していたんだよね。
そうすると先生からすると鬱陶しい子供に見えたんだよね。
(高山)
鬱陶しいですね。
(大西)
ことごとく評価は低かったです。
(高山)
鬱陶しいから評価が低いっていうことになったのか、テストが悪かったから悪かったのか、その辺りちょっと真偽ですけど。
(大西)
テストの評価は高かったんですけど、横に書いてる言葉が悪かったです。
「授業を受ける態度」とか「生活態度」ってところが全部マイナスでしたね。
ただ、いつからかな、小学校高学年になった瞬間に評価がガラッと変わったんですよ。
先生が変わって、担任の先生。
あと東京に住んでいて大阪に引っ越したのも大きかったのかな。
たまたまそういうのが好きな先生がいて、なんか変なクラスでした。
「なんか質問ある人」って全員手を挙げる。
もう先生がはっきり言ってたんで。
「手を挙げない人は評価しない」「発言しない人は評価しない」って担任の先生が言っていたので。
で、発言すると褒めてもらえるし、なんか貰えるんですよね。
だから僕らは喜んで手を挙げ、発言をし。
で、発言の数がカウントされていて、それが評価軸になっていたので上手くいった。
ただ、その1年2年ぐらいだけですね。
日本でそんなことが起きた。
珍しいケースでしょうね。
集団の規模と発言の関係
(高山)
もしかしたらその教師も実験的にやってたのかもしれないですし。
今現代の日本教育において、どういうところまでそういった研究が進んでいるかちょっと分からないんですけど。
でも日本としては、あまり発言イコール評価にならない場面が多いなとは思うんですよね。
(大西)
学校の中で「アクティブラーニング」っていう考え方が少し取り入れられるようになって、少し変わってきたのかなっていう感じがしますよね。
小さな集団でディスカッションをするとか。
発言を中心にテーマを挙げてディスカッションをする、みたいなことを取り入れる先生が増えてきて。
生徒さんたちも好きよ、アクティブラーニングは。
(高山)
結局喋りたいじゃないですか。
(大西)
でも30人規模で喋りにくいらしい。
(高山)
3人、4人以上だったらもう無理ですね。
話したくなくなる人多いんじゃないでしょうかね。
(大西)
1回実験したことがあって、2、4、8で、もう8が無理ですね。
倍々に増やしていったんだけど、もう4が限界でした。
(高山)
8は多いですよね。
(大西)
みんなで「なんで発言できないんだろうね」と生徒さんと話し合ったら、「目が怖い」と。
(高山)
みんなの目が怖い。
(大西)
目の数が増えると怖いって言ってましたね。
(高山)
そういう人もいるんでしょうけどね。
自走型組織と心理的安全性
(高山)
目的が必要な気がしていて。
目的が何もなければ、この心理的安全性云々って議論する必要ないと思ってるんですけど。
今回「自走型組織を作る」ためには心理的安全性を作ったほうがいいという話だと思うんですね。
何でもかんでも発言すればいいとかっていう話ではなく、組織が、院長があまり手をかけずに自走してもらえる、
またそれが、ある程度暴走せずに安心して見守っていけるみたいなチームがあると、院長・事務長さんはすごく助かるわけなので。
それを作るための心理的安全性って考えると、これ日本の人たちにも刺さる言い方というか、どういうふうに進めていけばいいのかなっていうのはすごく難しいなと思うんですよ。
(大西)
心理的安全性という言葉自体がもうすでに英語の直訳なので、受け入れにくいんですよね。
(高山)
安全性の反対、危険性じゃないですか。
(大西)
「心理的危険性」ってそんなことないよねみたいな。
(高山)
発言していないからといって安全性を感じていないわけじゃなかったりもしますよね、日本人の場合。
(大西)
だから僕らは、いろんなクリニックさんに行って研修する中で、この心理的安全性と言葉をちょっと伏せて「意見が出る組織」というふうに言ってるかな。
(高山)
自走型の組織を作るためには「意見が出ること」が重要ということですか。
(大西)
トライアンドエラーが実行できなきゃいけないので。
誰かが言った発言に対して疑問に思ったりしないと自走しないんですよ。
(高山)
PDCA回すために、まずこんなことやってみたらどうですかというアイデアを出し、じゃあやってみようと言ってアクションをして、じゃあそれどうだったっけという振り返りをしたときに「ああだった、こうだった」という事実確認をしたり。
じゃあこうふうに変えていこうというアイデアを新しく出していく。
この仕組みが機能しなくなる、意見が出ないと。
(大西)
PDCAのP・Dしか機能しない。
(高山)
Pも出ない可能性ありますよね。
(大西)
そう。じゃあ何も動かない。
(高山)
これが一番ヤキモキしますよね。
(大西)
テーマを出して「じゃあ後任せるぜ」って言った時に、「丸投げですか」と言われることよくありますもんね。
(高山)
これもなんか根深い問題な気がしていて、性格によるかもしれないですね。
丸投げ感があったとしても、お題がポーンと来て、それをゼロから考えて組み立てるっていうことが好きな人は「はい、喜んで」ってなるかもしれないんですけど、
それが苦手な人にポーンといかれたら「いや、できません」というのを、反対に言葉としては「丸投げなんですか」という言葉になってしまうのかなって少し感じるときがありますね。
(大西)
丸投げ感って性格もあるけど、依頼者の説明不足もあるかなとは思っているんですね。
ただ依頼者があえて説明しないほうが考えるんじゃないかと思っているケースもある。
(高山)
そういう場面は多いと思います。
(大西)
だからすごく前提条件をちょっと調整しなきゃいけないかなと、実はクリニックで思っているので。
ちょっと次回ぐらいに「クリニックでの調整の仕方」みたいな話ができたらいいなと思うね。
(高山)
心理的安全性と言ってますけども、さっき大西さん言った通り、言葉に引きずられないようにどういう組織が自走型組織の理想形なのかっていうことを、
やっぱり目的観を持ってやっていかないと、どうしても引きずられちゃいますよね。
「私、発言しづらいこんな組織では働けません」みたいな話になっちゃったり。
(大西)
発言できない理由がどうやらこうらしいぞとか、腑に落ちないんですよ。
だからそこをちょっと腑に落とさないといけないなとは思いますね。
(高山)
日本文化に落とし込むのは結構難儀だと思ってます、私は。
(大西)
心理的安全性の話をしてたけど、そのエッセンスの中から問題提起をして、じゃあクリニックで意見が出る組織ってどう作ればいいかなの、ちょっとノウハウ紹介ができたらいいなと思いますね。
(高山)
では、具体的なクリニックでの活用方法に関してはまた後半にしていきたいと思いますので、続きは次回にしたいと思います。
今回もありがとうございました。
(大西)
ありがとうございました。
(高山)
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この番組は毎週月曜日の朝5時に配信予定です。それではまたポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。

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