689Cloud、FAX・CD-ROMを使わない医療データ共有『SecureMail-M』の提供を開始

689Cloud、医療データ共有「SecureMail-M」を提供開始

医療現場では今なお診療情報提供書のFAX送信やCD-ROMの持参によるデータ共有が主流であり、作業負担や受診時の待ち時間増加が課題となっている。

689Cloud PTE Ltd.はこうした課題に対応し、病院やクリニックなどの医療機関向けクラウドサービス「SecureMail-M」の提供を開始した。GmailまたはMicrosoft Outlookから、診療情報提供書やDICOM形式の医療画像を暗号化して送信できる。

一般提供に先立ち、埼玉医科大学国際医療センターへ先行導入されている。

GmailとOutlookから診療情報とDICOM画像を共有

送信者は普段のメール環境でファイルを選択する。SecureMail-Mがファイルを保護して国内のクラウド環境へ格納し、メールにはファイルの代わりに閲覧リンクを挿入する。受信者はメールアドレスとワンタイムPINで認証し、Webブラウザ上でPDFやDICOM画像を確認できる。

ダウンロードは送信者が許可した場合に可能で、返信や医療画像の返送にも利用できる。受信側はメールソフトとWebブラウザを利用するため、新たな専用ネットワークや専用端末を前提としない。

対応するメールソフトはGmailのChrome版とMicrosoft Outlook。ファイル形式はPDF、Word、Excel、PowerPointに対応し、画像データはDICOMを扱う。提供形態はSaaSのサブスクリプション契約で、価格はオープンとしている。

認証・暗号化・送信後のアクセス停止に対応

セキュリティ機能として、通信時・保管時・閲覧時の暗号化、受信者認証、DRMによる閲覧制御、ダウンロード可否の設定、プレビュー時のウォーターマーク、送信・閲覧・ダウンロード履歴の記録などを備える。誤送信時には管理画面でアクセス状況を確認し、送信後にアクセスを停止できる。

689Cloudは、SecureMail-Mが医療情報システム・サービスに関する「3省2ガイドライン」の各要件に対応するとしている。ただし、同社による要件への対応を示すもので、第三者機関の認証ではない。

紹介前の情報共有で紙やディスクの受け渡しを代替

診療情報提供書をFAXや紙で送り、DICOMデータをCD-ROMやDVDで患者に持参してもらう運用に対し、SecureMail-Mでは紹介先が来院前に情報を受け取れる。紹介元のクリニックでは、送信対象、ダウンロードの許可、閲覧期限などを設定する運用になる。

689Cloudは今後、医療現場の声を反映しながら機能を拡充し、国内100医療機関への導入を目指す。

出典

  • 情報元:PR TIMES(689Cloud PTE Ltd.)
  • 掲載日:2026年10月8日
  • 記事名:CD-ROMやFAXに代わる医療DXデータ共有へ、689Cloudが「SecureMail-M」を提供開始