
DOCWEB『院長が悩んだら聴くラジオ』この番組は開業医の皆さんが毎日機嫌よく過ごすための秘訣を語っていく番組です。 通勤時間や昼休みにゆるっとお聞きいただけると嬉しいです。
(高山)
おはようございます。パーソナリティのDOC WEB編集長、高山豊明です。
(大西)
おはようございます。パーソナリティのMICTコンサルティング、大西大輔です。
(高山)
院長が悩んだら聞くラジオ、第120回始まりました。
(大西)
よろしくお願いします。今日のテーマは何でしょうか?
(高山)
今日のテーマは前回に引き続き「自走型組織の作り方」ということなんですけど、ちょっと嬉しいお話がありまして。
本編に入る前にご紹介したいなと思うんですけど、リスナーさんからお手紙をいただきました。
(大西)
ありがとうございます。
(高山)
本当にありがたいなという風に思うんですけど、ちょっとご紹介させていただきます。
「大西さん、高山さん、いつも学びになるお話をありがとうございます。初回エピソードに遡って拝聴し、今では月曜日の朝起きてまず最新エピソードを聴くのが週明けの楽しみになっています」
この方は開業医ではなく、法人の理事長補佐として働いていらっしゃるようなんですが。
「毎週のエピソードで『なるほど、なるほど』と勉強させてもらっています。これからも放送を楽しみにしています」
ということでいただいておりまして。
この方ですね、1つだけ質問があって。
「お二人はポッドキャストでお話しする際に心がけていることはありますか?」
というご質問なんですね。
この方、その理事長の補佐として働いていらっしゃるので、おそらくなんですけど、こうした質問が来るというのは
「理事長とどういう会話をしていけば発展していけるのか」
という背景があるのではないかという風に思うわけです。
大西さんも病院やクリニックの補佐的にアドバイザーとして入ることが多いと思いますが、大西さんの心がけていること、何かお話ししていただけると役立つのかなと思いますので、何かありますでしょうか。
アドバイザー・補佐としての心がけ
(大西)
心がけていることは1つで、私は理事長でも院長でもない、だから理事長と院長の気持ちが全てわかるわけではないので、
もっと言っちゃうと「取って代わっては行けない」ということをすごく意識していますね。
院長や理事長の立場を潰したくないんですよ。
尊重したいんです。
だから僕が関わることによって院長や理事長が何もしてないように見えてもダメだし、ましてや僕が責任者のように見えてもダメ。
あくまで補佐に見えるように進言をする。
これ、僕が若い時できていなくて、よく「組織乗っ取るんですか?」って言われたことがたくさんあったんですよ。
(高山)
たくさんあったんですね。
(大西)
10回ぐらいありますけど、その発言を聞くたびに「あれ、やりすぎてるな」と。
「やりすぎてる」というのは、僕の言葉って歯切れが良いらしくて、決定事項に聞こえるらしいんですよね。
でも僕の中では「こうした方が良いんじゃないの?」という提案事項なのに、「こうしなさい」に聞こえますと。
もっと言っちゃうとその言葉は「院長と決めたことですか?」という質問をよくされたので、「あ、僕って院長と同じ言葉を下に発しているとするならば、これは危険だぞ」と。
だからいかに補佐に徹することができるかが僕の仕事の第一かな。
だからこういう話をする時に、言い切っちゃいけないんだけど言い切っちゃう自分がいるから、いつも自己嫌悪に陥っています。
(高山)
なるほど、ということで少し参考になるといいなという風に思います。
自走型組織と「指示待ち」の言葉
(高山)
自走型組織の反対は「指示待ち組織」ということでお話ししているんですけど、前回は現場のスタッフが「こんな発言ありませんか?」みたいな話から入ったんですが、
今回は先輩のスタッフだったり院長だったり事務長だったりがこんな言葉を発していませんか、というところからいきたいと思います。
例えば
「それ誰の許可取ったの?」
「言われた通りにやってくれればいいんだ」
「なんで勝手なことしたの?」
「もういい、自分でやるわ」
なんか情景が思い浮かぶんですけど。
(大西)
よく聞きますね。
(高山)
言ってる方の気持ちも分からなくはない。
けど、それが発せられていると、やっぱり自走型組織とはかけ離れていくという現実があるので、
どんどん指示待ち人間を作っていくということになるので、良かれと思ってやってることが実は逆効果になっていくということが色々ありますよね。
(大西)
よくあることが、会議をやるんだけど「会議で誰も発言しない問題」。
これ「心理的安全性が確保されてない」って本には書いてあるんですよね。
これと今の話ってよく似ているところがあって、会議の場だからこそ自由な発言が求められているはずなのに、
何を言っても「言われた通りにやって」「誰の許可取ったの?」「なんで勝手なことしたの?」って言われたら、発言できないですよね。
だって発言した瞬間に「言われた通りにやってない」ってなっちゃうじゃないですか。
(高山)
まず「誰の許可取ったの?」って言われて、「じゃあ誰の許可を取らなきゃいけないんですか?」っていうところですし。
許可取らないと何もやっちゃいけないんだっていうのをまず引かれますよね。
(大西)
「誰の許可」って、たぶん院長の許可なのか、それともそこのリーダーの許可なのか、それともそれって許可取らなきゃいけないことなのかな、っていうのを考えるのも嫌になっちゃいますね。
(高山)
もう許可取ること自体が1つの業務プロセスに組み込まれちゃうので、そこからやらないといけないってなっちゃうと、もう許可取らないものはやらないって話になるので、もう絶対に自走化していかないですよね。
(大西)
あとルールがあって、ルールに則らないとエラーと認定されるならば、ルールを見直すタイミングはゼロになりますよね。
(高山)
これは診療時間以外で設定をし直したりとか、調整しないといけない部分ですよね。
ルールを「変えてもいい」というマインドセット
(大西)
定期的に棚卸しはするべきだと思って、ルールの。
よくあるのが「前例」とか「ルール」とか「うちのやり方」みたいな言葉をよく聞くんです。
でもその時に会議の中では「それに疑問を持ってほしい」という話をしています。
だから、そのうちのやり方が本当にこれが最善策なのかどうかを見直しましょう、という会議とか研修をすると、最初のうちはみんなすごくアレルギーがある感じがしますね。
(高山)
そうですね。
「ルール変えていいんですか?」「変えちゃいけないと思ってました」みたいな反応が目に浮かぶんですけど。
(大西)
そうそう。だから最初に宣言していますね。
「今日はそのルールを変える日です」と。
だからルールを変えちゃいけないという発想は一旦置いておいて、もっと良いルールはないかを考えませんか、という話なんだけど、これを院内のスタッフが自発的にやるのはすごく難そうですね。
(高山)
難しいと思いますね。
だって普段「誰の許可取ったの?」って言われてますから。
まずその会議で「ルールを見直していいんですか?これは院長の決定ですか?」って確認したくなりますよね。
(大西)
そうそう。
だから僕はいつもその会議の中で、院長がいて僕がいて、スタッフ全員がいて、みんなで「オッケー、このルールで行こうぜ」っていう合意まで2時間ぐらいかけて進めるんですけど、
やっぱり最初のうちは「ルール変えちゃいけないんじゃないかな」という時と「ルールって誰が決めるんだっけ?」というような壁がいて。
院長がそこで突破口を出してくれるといいんですよね、課題提起というか問題提起というか。
(高山)
そうですね。これ院長もやりづらいところあると思うんですよ。
自分が決めたルールだとしたら、自分をまず否定しないといけないわけじゃないですか。
(大西)
そう、だからすごく横にいて嫌な顔してますね。
(高山)
でもやっぱりリーダーというか院長が、そういう柔軟に変えていってほしいということを伝えていくことによって自走していくので、院長自身が頑なだともう前にも横にも行けないんですよね。
院長がルールに従う瞬間が「自走」の第一歩
(大西)
よくあるのが、ルールが決まってスタートして、一番そのルールを破るのが院長だったりするんですよ。
(高山)
そしたらスタッフから「いいから言われた通りにやってください」って言わなきゃいけないですね。
(大西)
そうそう。院長も言われる。
「先生、分かってないんだから私たち言う通りやっておいてください」
でも、この言い方は実は自走し始めてるんですよ。
「ルールは私たちが決めるんで、院長はその流れに乗ってください」と言い出した瞬間に、僕は「しめしめ」って思っています。
(高山)
いや、本当楽になると思いますね。
(大西)
これボトムアップなんですよね。
トップダウンの「指示されてない、言われた通りにやりゃあいいんだよ」っていうのはすごく気持ち悪いんだけど、下から「私たちが決めた通りに動いてください」はすごくいいですね。
(高山)
そうですね。これ真逆のことなんですよ。
「許可いらないよ」と。
「自分たちが考えた通りにやってくれればいいよ」「勝手に変えていいよ、やりやすい形で」と。
「もう自分でやるわ」って言ってた人が「皆さんにお任せします」という形で、全然発する言葉が変わってきますよね、自然と。
(大西)
その時に僕は組織がガラッと雰囲気が変わった音がするわけですよ、その場にいると。
「あれ、発言の質が変わったぞ」と。
これを院長と共有するのは楽しいですね。
終わった後に院長と二人で反省会して「いや、良かったね」っていうのは。
ただもう一つ壁があって、それが続くかどうかもまた別の話なんだよね。
(高山)
そうですね。人間ちょっと忘れちゃうものなので、繰り返し確認していくとか、常に変えていくというのをまた自走化していくという取り組みですかね。
(大西)
その時にオススメしているのは、会議の内容で決定した事項とアクションプランを明確に言語化して文字に起こしておく、図に起こしておくでもいいです。
で、それを次の会議でちゃんと持ち寄って話し合う。
そうしないと「前回のこと、また同じこと喋ってる」会議がよくあるので。
(高山)
ありますね、そういうの。
(大西)
ちゃんと議事録を取るというよりは、決定事項をちゃんと伝達するということはすごく大事かな。
(高山)
そうですね。今その作業も楽になってますよね。
AIに録音データを読み込ませれば議事録作ってくれますし。
(大西)
で、その時の概要って言ったらサマリーができますしね。
(高山)
たまに間違ってることあるんで修正しないといけないと思うんですけど。
(大西)
それはしょうがないです、まだ限界が。
自走型組織を加速させる「問い」と「ファシリテーション」
(大西)
ただ今日の話で自走型組織の第一歩とするならば、先ほどの自分たちでルールを決めて、自分たちのルールをリニューアルした時に、
自信を持って「院長はこのルールに則ってください」と言い出したら結構大きな第一歩かな。
(高山)
そうですね。そこは院長のスタイルというか、を変えないといけない部分だと思うんですよ。
「任せる」って楽になる反面、怖さもあると思うんですね。
「暴走しちゃったらどうしよう」とか。
自走だったらまだ穏やかでいいんですけど、暴走したらどうしようみたいな。
そこを任せていく勇気というか、大らかさというか、器の大きさとか、色んな言い方されると思うんですけど。
「多少なことがあってもいいや」って小さなことにはちょっと目を瞑って、この船が前に進んでるかどうかだけを評価していくということも必要なのかな、なんていうのを聴いていて思いました。
(大西)
あとは「任せて任せず」なんで、院長が理解できないルールはちゃんと院長も考えて「どういうこと?どういうこと?」って
僕は「Whyを重ねなさい」ってよく言うんですけど、「なんでそうなったの?」っていうプロセスがすごく大事で。
「なぜ?」「どうして?」っていう質問をちゃんと院長がして初めて、「こういう意味でこのルールなんだ」という繋がりが見えてくる。
そこを出てきたルールを「はいはい、オッケーオッケー」やっちゃうとまた元に戻っちゃうかな。
(高山)
そうですね。一緒に悩んで考えてあげる、とか。
悩まないにしても、院長が一回聴いて、すぐ分かっちゃうこともあるじゃないですか。
「それちょっと違くない?」みたいな。
気付いちゃうけども、そうではなくて、そこを指摘するとまた元に戻っちゃうので、「なんでそういう風に考えたの?あ、だとしたらこういうことも考えられるけどどうなの?」とか、会話していくことも大事になってきますよね。
(大西)
「頭ごなし」という言葉があるように、頭ごなしに全否定というのは一番下がやられたくない話。
あと、途中で話を遮られるのもすごく嫌ですね。
最後まで聴いてほしい。
でも院長って時間がないから「チャチャチャっと話して」って言っちゃったりするんですよね。
「チャチャチャ」って言った瞬間にスタッフたちはすごく嫌な顔してますね。
(高山)
これは私もすごくリアルに感じるところなので、自分の反省も含めてお話ししますけど、
そこを自分のためじゃなくて、クリニックを良くしていくという前提で、若干こう自分のスタイルというのを前に出さずに、全部聴くという時間ないかもしれないんですけども、
全てを否定して「あ、それって要するにこうでしょ」みたいなことを常にやるんではなくて。
時間のある時はちゃんと聴いてあげて。
時間がなくてその場で答えなきゃいけないこともあるかもしれないですけど、できるだけ「あ、じゃあちょっと後で考えてまた一緒に考えようね」みたいな感じで、
その場で解決していくというのを少し諦めてもいいのかなと思いました。
大西さんがさっき言った通り別で会議の時間を作って、そこでルールを変えていくということを取り組むと、自走しようとしている組織が停滞せずに進むのかななんて思いました。
(大西)
あと1つだけ補足するならば、会議の時に会議の司会、議事進行者。
これがすごく大事かもしれないね。
(高山)
これは上手い下手ありますからね。
(大西)
ファシリテーターってよく言いますけど。
ファシリテーターの腕次第で、まとまるものもまとまらなくなるから。
これAI上手く使えたら面白いなと思ったりする。
(高山)
じゃあ次回、ファシリテーターの上手いやり方をテーマにしたらどうですか。
(大西)
今ちょっと考えているのは、ファシリテート僕がするのはあれだけど、この動画をAIに教え上げて、AIに質問したらどんどんファシリテートしてくれたらいいのになと思っている最近です。
(高山)
そうですね。そのあたりもできそうな感じするので、続きは次回にしたいと思います。
今回もありがとうございました。
(大西)
ありがとうございました。
(高山)
少しでも気に入っていただけましたら、番組のフォローをぜひお願いします。新しいエピソードがいち早く届きます。
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この番組は毎週月曜日の朝5時に配信予定です。それではまたポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。

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