フィリップスが医療AIのグローバル調査を発表、50%が診療患者数の増加を回答

フィリップスが医療AIのグローバル調査を発表、50%が診療患者数の増加を回答

株式会社フィリップス・ジャパンは2026年10月15日、グローバル調査レポート「Future Health Index 2026:医療現場で進むAI活用―いま、医療の未来を形づくる」を発表した。10カ国の2,000人超の医療従事者と2万人超の患者を対象に、医療現場でのAI活用による変化や受け入れ態勢を調べた。

医療従事者の50%がAIで診療患者数が増えたと回答

医療従事者の50%は、AIによってより多くの患者を診療できるようになったと回答した。診療患者数が増えた回答者では、1週間当たり平均8人多く診療できるようになったとしている。ワークフローの効率が改善したとの回答は71%、意思決定への確信が向上したとの回答は65%、医療チーム間で統合された患者データへのアクセスが改善したとの回答は57%だった。

働き方では、50%がワークライフバランスの改善、47%が残業や自宅への仕事の持ち帰りの減少を回答した。ヘルスケアリーダーの62%は、AI投資のメリットがコストに見合う、またはコストを上回ると答えている。

AIで診療患者数が増えた割合と残業などが減った割合を示す円グラフ

個人利用のAIと組織内トレーニングに隔たり

職場が提供するAIツールでニーズを満たせない場合、個人で利用しているAIツールを使うと回答した医療従事者は64%だった。一方、所属組織のAI搭載ツールに関するトレーニングについて、70%が「利用できない、限定的、または一貫性がない」と回答した。

また、医療従事者の82%は、自身の役割がすでに、または将来的に、より価値の高い臨床業務へ重点を移すとみている。調査結果は、AIツールの利用拡大と、組織によるトレーニングやガバナンスなどの環境整備が並行して問われている状況を示した。

個人利用のAIツール使用意向と臨床業務の役割変化を示す図

AIの判断支援には人の関与と監督を重視

将来、AIエージェントが臨床上の推論や意思決定の一部を支援するようになると考える医療従事者は65%だった。ただし、多くの臨床上の意思決定でAIが独立して判断・行動することを受け入れられるとの回答は10%未満にとどまった。AIが進歩しても人の関与が不可欠との回答は90%、AIのすべての出力に人の監督が必要との回答は86%だった。

患者との関係では、医療従事者の63%が、AIによって情報を得た患者は将来ケアチームの一員になると回答した。患者の58%は、AIによって診察への準備がしやすくなると考えている。

AIと患者が将来のケアチームで担う役割への回答割合を示す棒グラフ

出典

  • 情報元:株式会社フィリップス・ジャパン(PR TIMES)
  • 掲載日:2026年10月15日
  • 記事名:フィリップス、グローバル調査レポート「Future Health Index 2026」を発表 AIは「可能性」から「実践」へ―医療現場で具体的な成果が現れ始める