分院展開の新しい形とは?_『院長が悩んだら聴くラジオ』シーズン2_エピソード115全文書き起こし

分院展開の新しい形とは?_『院長が悩んだら聴くラジオ』シーズン2_エピソード115全文書き起こし

DOCWEB『院長が悩んだら聴くラジオ』この番組は開業医の皆さんが毎日機嫌よく過ごすための秘訣を語っていく番組です。 通勤時間や昼休みにゆるっとお聞きいただけると嬉しいです。

(高山)
おはようございます。パーソナリティのDOC WEB編集長、高山豊明です。

(大西)
おはようございます。パーソナリティのMICTコンサルティング、大西大輔です。

(高山)
院長が悩んだら聞くラジオ、第115回始まりました。

(大西)
よろしくお願いします。今日のテーマは何でしょうか?

(高山)
今日のテーマは、分院展開の新しい形を話していきたいと思います。

(大西)
最近、分院展開のセミナーを結構見るようになりまして、昔はクリニックモールセミナーだったんですよね。

厚労省の方針変更でクリニックモールがちょっと否定にかかってきているので、次のテーマは分院展開なんだなと思いながら僕は眺めていて。

最近、分院したいんだけど、分院してるんだけど、もっと増やしたい、そういう相談も増えてきているんで、時代の流れかなという感じはしますね。

(高山)
では、この後、分院展開の新しい形というのはどういうものなのか、深掘りしていきたいと思います。

分院展開の従来モデルと都市部の規制

(高山)
いくつか分院展開のパターン、ビジネスモデルの種類みたいなものがあるのではないかなと思うんですけど、大西さんこの辺りいかがでしょうか。

(大西)
よく分院って言われているパターンは、同じモデルを1つ作って、そのモデルをエリアでコピペしていくモデル、拠点を最適化していくモデルかなと思いますね。

(高山)
いわゆるドミナントで、同じようなクリニックを増殖させていくようなスタイル。これが最初のモデルだと思うんですよね。

最近はそういった分院展開が、都市部が今まで多かったと思うんですけど、都市部では開業規制が出てきましたので、今後はそのモデルは難しくなるよねと。

もちろん、総量規制になるので、引き継ぐとか承継で増やしていくことはできるとは思うんですけど、

単純に自分のクリニックをどんどん増やしていく、新たに新設していくっていうのは難しくなってきてると思うんですよね。

そうなると、都市部だけでなく地方部での分院展開とか、僻地での分院展開とか、様々日本の医療事情に合わせて考えていく必要があるかなと思うんですけど、最近はどんな形の分院展開が話題に上がってるとかありますか。

地方部・準都市部での「多機能型モデル」

(大西)
地方の話を言うと、基本的には地方においていろんな診療科を合わせ持つ、小規模多機能みたいな機能分化するモデルが地方部では有効なのかなということが言われてきていて。

例えば、内科で開業したんだけど、小児科も皮膚科も耳鼻科もやってるとか。

こういう先生は、そのクリニックの中にいろんな診療科の先生を曜日を分けて集めてきていくわけですよね。

診察室を、言い方あれだけど、間貸ししてる感じ。

これは分院っていう言葉に合わないかもしれないけど、今時のやり方だなという感じはしますね。

(高山)
それは都市部じゃなくて地方部に多いパターンですよね。

(大西)
都市部外サテライトエリアって感じかな。

車社会の中で起きる世界。

(高山)
イメージをもう少し具体的にすると、都市部って東京とか、神奈川だったら横浜とか、川崎とか、そういったところですよね。

(大西)
僕が言っているのはその周りって感じ。

だから、埼玉県も大宮は都会だけど、大宮の外側は都会じゃないよねみたいな。

いわゆる僕らよく「10万都市ぐらい」ってイメージをしてるけど。

都市が100万都市なんて都市は、基本的にはさっき言った拠点最適化モデルだと思うんだよね。

一方で地方部すぎない、田舎すぎないところは、このエリア限定の機能を分化していくモデルがこれからの流行りかなということで、だんだん増えてきてる感じがする。

(高山)
地方部というよりも、準都市部でもそういうふうになってきてるってことですね。

(大西)
これのいいモデルは、今度コピペじゃないんですよ。

大きなモデルをコピペというか、どっちかっていうと多角化というか。

イメージで言うとアップセル・クロスセルって感じです。

(高山)
1つの拠点の中でメニューを増やしていくような感じですね。

(大西)
実はこれはクライアントである患者のニーズに応えてるうちに自然発生的に増えていってるケースもあるし、患者が一番おっしゃってるのは「同じ場所であれもこれも見てほしい」っていうニーズなんだよね。

(高山)
車で行きます、内科はここ、次ちょっと耳鼻科行かなきゃだからあっち行く、とはしごしなきゃいけないのは患者さんとしても辛いです。

(大西)
その時に、それを病院が担ってきたんですよ、病院の外来が。

それが「病院は入院する場所、外来はできるだけ小さな病院かクリニックで」っていうふうに、厚労省が方針を変えたんで、これが生まれ始めたのかな。

(高山)
土地も多少あるでしょうし、やりやすいし。

足りなければちょっと建物増やして、そういったこともできる。

遠隔看護補助モデル「D to P with N」

(高山)
今後さらに地方に行っていくと、どうなっていくのか、トレンドありますか。

(大西)
今回、令和8年の改定で、遠隔の看護師の補助業務が点数化されたんですね。

「D to P with N」っていうモデルだけど。

要は、厚労省は地方に過疎地ができる、そこにクリニックを作ると採算が合わないけど、過疎地をいくらサポートしたところでずっと赤字なんですよ。

だとするならば、都市部からサテライトで訪問看護ステーションなりを連携しながらとか、公立のクリニックとか病院と連携しながらやるモデルが、過疎地の方のモデルで広がってほしいなっていう厚労省の思惑です。

(高山)
D to P with Nっていうのは、拠点を地方に作ってそこに患者さんが来てくれて、基本的には看護師が対応します。

その看護師がオンラインでドクターと繋いで、その場で患者さんを見てもらって、必要な処置だったりとかその後のフォローとかは看護師さんがやるっていうモデルですよね。

(大西)
これが厚労省が今増やしたいモデル。

超認知戦略とニッチ特化型モデル

(大西)
もう1つあるモデルとしては、何かすごい特殊な専門領域を用意して、広く集めてくるような「超認知戦略」っていうのもあるだろうなという感じはしますね。

(高山)
専門の、例えば白内障とか眼科の手術ができますよっていう特化したクリニックを作って、そうすると多少1時間とか離れていても患者さんが予約して車で来ると。

そういうのを1時間商圏ごとに同じモデルで作っていくみたいな感じですね。

(大西)
先日も聞いた話だけど、シミとかアザの専門の先生がいて、特に子供のアザが得意なんだって。

(高山)
すごく珍しいですね。

(大西)
それをレーザーで消していくんだけど、子供ってアザがあるだけでいじめられる対象になるらしいんですよ、顔のアザもだし体のアザも。

それを消す「小児のアザクリニック」、めちゃめちゃ商圏広いって言ってました。

(高山)
やることをニッチにすると商圏が広くなると。

(大西)
そうしないと採算が合わない。

ただ、うまくインターネットの時代だからプロモーションを打てるので、すごくネット時代の新戦略だなという感じはします。

高額医療機器の共同利用とサテライト展開

(高山)
あとは、最初に内科の一般内科を作っておいてとか、高額な医療機器の検査が受けられる拠点を作って、駅前とかに各所に少しサテライト的なものを作る。

そういった形もありますよね。

(大西)
昔流行った、MRIをめちゃめちゃ買って、MRIの外注だけ受けてるクリニック、放射線系のクリニックをたくさん作るっていうのもあって、今もあるけどね。

あれも共同利用モデルというのかな、自分たちでは持てないけどみんなで持てば持てるんで、じゃあそこだけ展開しましょうっていう画像クリニックなんていうのも一時期できました。

オンラインの活用と地方のニーズ

(高山)
新しい形としては、やはり専門特化かD to P with Nっていうのが新しい形の分院展開として出てきたってことですね。

(大西)
特に、ネットの活躍、オンラインの活躍っていうのが大きな新しい道かもしれないですね。

(高山)
ネットを見ていく層っていうのが若めの人たちだと思うんですよ。

このD2P with Nってどちらかというと、そうではない高齢の方が多いのかななんていうふうに思ったんですけど。

オンライン診療は自分ではスマホではできないけど、看護師さんいる施設に行って、そこで繋いでもらえればオンライン診療を安心して受けられるみたいな方々なのかなとも思ったんですけど、若い人も対象になってくるんですか、地方だと。

(大西)
地方に足りない機能があれば、ということなんでしょうね。

地方に行けば行くほど、さっきの東京では当たり前の機能が全然ないので、それを補填できれば当然ニーズはあるでしょう。

(高山)
ただ問題は、院長というか実施する医師側としてはそれほど実入りがないというか、利益のためだけにやっている方々ではないので、社会貢献のためにやっている方も多いと思うんですけど。

とはいえ赤字じゃできないよねというふうにも思い、そのあたり成り立つんでしょうか。

(大西)
成り立つように一応厚労省が点数設計はしてくれてるみたいだけどね。

(高山)
単価はちょっと高めなんですか。

(大西)
ただ、在宅ほど負担がないっていうのが大きい。

(高山)
開業するのが楽。

(大西)
24時間365日の仕事ではない。

要は詰め所があって、そこに患者さんを集めて遠隔でサポート。

検査も結局、ちょっとした処置も看護師さんはできるので成り立つわけですよね。

(高山)
ドクターが中心にそれを作っていくんですか。

(大西)
じゃないと看護師さん集められないからね。

(高山)
訪問看護ステーションがそういった施設を作るってことはあり得るんですか。

(大西)
でもドクターから指示がないと彼女たちは動けないので、やっぱり発起人はドクターなんじゃないかな。

結局、訪問看護ステーションで在宅用に作っていったんだけど、今回の点数設定は「緊急時の外来もOK」なんですよね。

だから、患者さんのおうちに行ってオンラインで繋ぐもありだし、外来の中にいる、あるいはホテルに行ってとか、いろんなモデルがあって。

その先生が面白いこと言ってたのが「観光地でもやれそうだよね」って話をしてたな。

観光地のホテルと提携して、看護師さん行ってもらって遠隔で診療する。

例えばコロナだったらその場で処方箋発行して近くの薬局でもらうってなると、看護師さんと薬局があればなんとかなるんだよね。

(高山)
今日も話していましたら時間を過ぎておりまして、続きは次回に回したいと思います。
また引き続きよろしくお願いします。

(大西)
はい、お願いします。

(高山)
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この番組は毎週月曜日の朝5時に配信予定です。それではまたポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。