中医協第659回、新薬14品目の薬価収載案とDPC・在宅自己注射を提示

中医協第659回、新薬14品目の薬価収載案とDPC・在宅自己注射を提示

厚生労働省は2026年10月7日、中央社会保険医療協議会(中医協)総会第659回の資料を掲載した。主な内容は、10月14日に収載予定の新医薬品14品目(11成分)の薬価、DPCにおける高額な新規医薬品等の扱い、在宅自己注射指導管理料の対象薬剤追加案である。

※本記事は決定済みの取扱いとしてではなく、提示された案として整理しています。

10月14日収載予定の新薬は14品目11成分

「総-1 医薬品の新規薬価収載等について」には、内用薬9品目・7成分、注射薬3品目・3成分、外用薬2品目・1成分の計14品目・11成分が示された。薬価基準収載予定日は2026年10月14日である。

収載予定品には、ナルコレプシータイプ1を対象とするオーゼイフル錠、非嚢胞性線維症性気管支拡張症を対象とするブリヌスプリ錠、後天性視床下部性肥満を対象とするイムシブリー皮下注、B型肝炎ウイルス持続感染における機能的治癒を効能・効果とするヒブサーゴ皮下注などが含まれる。薬価は規格ごとに示され、例えばイムシブリー皮下注10mgは1瓶34万9,863円、ヒブサーゴ皮下注150mgシリンジは1筒18万3,015円である。

高額な新規医薬品は次期改定まで出来高算定を提案

「総-2 DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について」では、新たに薬価収載された医薬品がDPC/PDPSの診療報酬点数表へ反映されていない期間の扱いについて示している。一定基準に該当する医薬品を使用し、対応する診断群分類に該当する患者について、次期診療報酬改定まで包括評価の対象外として出来高算定する案である。

対象候補には、2026年8月24日に効能・効果または用法・用量が追加された医薬品、7月27日に公知申請が受理された医薬品、10月14日に薬価収載予定の医薬品が含まれる。資料は個別の診断群分類、薬剤費、包括範囲薬剤の84パーセンタイル値を比較して対象を示しており、DPC対象病院での入院算定に関わる内容となっている。

在宅自己注射の対象に2薬剤を追加する案

「総-3 在宅自己注射について」では、セトメラノチドとベピロビルセンナトリウムを、保険医が投与できる注射薬および在宅自己注射指導管理料の対象薬剤に追加する案が示された。セトメラノチドの販売名はイムシブリー皮下注で、後天性視床下部性肥満に用いる。ベピロビルセンナトリウムの販売名はヒブサーゴ皮下注150mgシリンジで、B型肝炎ウイルス持続感染に用いる。

資料には、在宅自己注射の導入前に十分な教育期間と指導を設けること、かかりつけ医と異なる医師が指導管理を行う場合の緊急時連携、使用後の廃棄物処理方法の指導など、既存の留意事項も掲載された。対象追加が告示・通知へ反映された場合、該当患者を診療する医療機関では、薬剤の適応確認に加え、導入時の教育、緊急時の連携、廃棄方法の説明を一連の運用として扱うことになる。

出典

  • 情報元:厚生労働省 中央社会保険医療協議会より
  • 掲載日:2026年10月7日
  • 会議名:中央社会保険医療協議会 総会(第659回)
  • 資料:総-1「医薬品の新規薬価収載等について」
  • URL:https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001756860.pdf
  • 資料:総-2「DPCにおける高額な新規の医薬品等への対応について」
  • URL:https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001756861.pdf
  • 資料:総-3「在宅自己注射について」
  • URL:https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001756863.pdf
  • 会議ページ:中央社会保険医療協議会 総会(第659回)議事次第
  • URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_76602.html