「メディコム」ブランドの医事一体型電子カルテシステムとWEB問診システム「Symview」とのAPI連携を開始

ＰＨＣホールディングス株式会社（本社：東京都港区）傘下のウィーメックス株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長：大塚孝之、以下「ウィーメックス」）は、「メディコム」ブランドの電子カルテシステム及び医事コンピューターと、株式会社レイヤード（本社：福岡県福岡市、代表取締役社長：毛塚牧人、以下「レイヤード」）のWEB問診システム「Symview」(※1) とのAPI連携(※2) を開始した。ウィーメックスのクラウド連携システム「Medicom Cloud Connect API」(※3) の技術を活用して、診療所向け医事一体型電子カルテシステム「Medicom-HRf Hybrid Cloud」や診療所向け医事コンピューター「Medicom-HRf core」との連携を実現する。(※4)

オンライン問診システムは、来院前にスマートフォンやタブレット、パソコンを使ってクラウド上の問診票や同意書に回答するシステム。旧来の、来院時に患者が記入する紙の問診票の場合、医療事務担当が個別で電子カルテや医事コンピューターシステムに転記、もしくはスキャン保存する必要がある。オンライン問診システムとのAPI連携によって、患者がオンライン問診で入力した基本情報や自覚症状が、電子カルテや医事コンピューターに自動反映されるようになり、転記ミスの防止や患者の事前確認・準備などを可能とし、医療従事者の業務効率化に貢献する。
このたびの、WEB問診システム「Symview」とのAPI連携は、ウィーメックスのクラウド連携システム「Medicom Cloud Connect API」を活用した各種医療サービスとの連携において、予約システム、会計システムに次ぐ３つ目の連携となる。今回の連携をもって、診療所における特に連携ニーズが高い「予約」「問診」「会計」の3分野でのAPI連携が実現し、診察受付から会計に至るまでの一連の流れをよりスムーズにする。

導入により期待される３つの効果

1.来院前の問診により、医療従事者の業務効率化や感染対策強化に貢献
患者は来院前にスマートフォンやタブレットを使用して、問診に回答するため、物理的な接触機会が削減し院内の感染対策強化につながる。また、「Symview」の問診出し分け機能により、オンライン問診を通じて医師や医療従事者が知りたい情報を的確に確認でき、診察時や受付時の対応を効率化。事前の問診内容は、患者に対する治療の優先順位を決めるトリアージのサポートを可能とする。

2.電子カルテへの転記作業が不要に
オンライン問診となることで、紙の問診時に発生していたスキャン保存や転記の手間がなくなる。さらに、今回の「Medicom-HRf Hybrid Cloud」と「Symview」の連携によって、オンライン問診システムで患者が入力した内容が自動的に電子カルテシステムに反映される。患者が回答した問診内容の確認をする際に、別々のシステムを操作する必要がなくなり、転記ミスの解消と作業の軽減を実現する。

3.スムーズな診察環境の構築により、患者への対応力が向上
「Symview」は、問診の回答内容に応じた診察前の留意事項や診察後の服薬指導などを、メールのメッセージ送信機能を使って患者に送ることができる。また、「Medicom Cloud Connect API」においては、すでにオンライン順番受付システム及びキャッシュレス決済端末との連携(※5)を行っており、今回の「Symview」の導入により、受診の一連の流れにおいて予約、問診、会計に至る診察環境を整えることで、患者への対応力の向上に貢献する。

ウィーメックスは、1972年に日本で初めて医事コンピューターを発売して以来、ヘルスケアIT事業の拡大を図り、国内の診療所にベストインクラスの電子カルテシステムを提供してきた。今回の「Medicom Cloud Connect API」の技術は、ウィーメックスの電子カルテや医事コンピューターに加えて、他社が提供する各種クラウドサービスとの自動連携を実現している。
今後も多様な企業とのサービス連携を推進し、社会の変容に柔軟に対応する包括的な医療IT基盤の構築を目指していく。そして、ウィーメックスは「医療DX」のパイオニアとして医療業界のデジタル変革を加速し、医師や医療従事者における業務効率の向上と、患者へのより適切で質の高い医療の提供に貢献していく。

※1：株式会社レイヤードの「Symview」は、来院前に患者情報を収集し分析できる、クラウド型のWEB問診システム。来院前に詳細な患者情報を把握することは、業務効率化や感染対策につながり、安心・安全な医療提供体制をサポートする。「Symview」は、患者の症状や年齢、性別ごとに質問を出し分けられるため、熟練した医療者のような問診を実現し、より深く患者を理解することを可能にする。「Symview」は株式会社レイヤードの登録商標。https://layered.inc/symview
「Symview」は、オンライン問診ではなくサービス名としてWEB問診という言葉を使用している。
※2：Application Programming Interfaceの略称。ソフトウェアやプログラム、アプリケーションの間を繋ぐインターフェースおよびその仕様のこと。
※3：Medicom Cloud Connectで繋がる医療
https://www.phchd.com/jp/medicom/medicomcloudconnect
※4：「Medicom-HRf」を導入済みの場合もオプション契約で「Symview」との連携を導入可能。
※5：関連プレスリリース：https://www.phchd.com/jp/phc/news/2022/0715
https://www.phchd.com/jp/phc/news/2022/1215